これからのウェブサイトの在り方
2019年5月13日
皆さんこんにちは!
今年に入ってついぞ風邪を引いたのか、咳・くしゃみ・鼻水・鼻詰まりが激しく、
車から降りるだけで、ふらっとしている軟弱者の末ちゃんです。
今回はこれからのウェブサイトの在り方ってなんだろう?と思いたってのエッセイ風な記事です。
ウェブサイトの起源
そもそもインターネットはCERNが論文のやり取りをスムーズにするためにと開発されました。
つまりウェブサイトとは論文や研究資料を、迅速に閲覧できるようにするためのものだったのです。
数年前、世界で最初のウェブサイトである info.cern.ch が復刻公開されました。
この頃から初めてネットワークに対する規格が共通化され、世界中のあらゆるコンピュータ同士が接続できるようになっていきました。
Windows 95 の登場
そして1995年11月ついにWindows 95が日本で発売されました。
Windows 95は標準でインターネット接続機能が搭載された日本で初のWindowsとなりました。
このことが助けたのでしょう、このときにインターネットが爆発的に普及したそうです。
Googleの登場
1998年、Googleが登場し、激戦区となっていた検索エンジン市場に打って出ました。
この頃、Yahooやexciteやgooやinfoseekや色々な検索エンジンがあり、それぞれのサービスを横断的に使用して情報を検索していたのを懐かしく思います。
検索エンジンが大きく普及するまでは、本当の意味での「ホームページ」にお気に入りのウェブサイトを登録しておいたり、雑誌から得たウェブサイトを登録していました。
自分で作ったウェブサイトをみんなに見て貰うために、相互リンクが流行り、88×31のバナーがたくさん世の中に溢れていました。
インターネット黎明期
この頃は主にウェブサイトは「情報の発信」のためのものでした。
何か伝えたい情報を置いておき、ユーザーにそれを読んで貰ったり、
自分で作った成果物をダウンロードしてもらうための場でした。
掲示板
1999年2ちゃんねるが生まれ、インターネットを利用する多くのユーザーとほぼリアルタイムでやり取りができるようになったのはこの頃ではないでしょうか。
また翌年、ひろゆき氏により「したらば掲示板」がリリースされ、多くの個人サイトがこの「したらば掲示板」を利用していたのではないかと思います。
wiki
またその頃、@wikiが生まれ多くのユーザー同士が情報を持ち合い大きな情報サイトを作ることができるようになり、
ゲームなどの攻略サイトなどは、@wikiを利用する非公式コミュニティやクランなどが増えました。
Macromedia Flash
Flashの登場により、ウェブのコンテンツは非常にリッチなものとなりました。
今までは難しかった音声データ、映像データを簡単にウェブ上で扱えるようになりました。
これにより、ウェブ上の動画といえばFlashしかないというほどであり、かのYouTubeも元々はflvで動画が配信されていました。
ニコニコ動画もつい最近まではflvを使用していました。
一般ユーザーでも簡単にアニメーションコンテンツを作れたため、おもしろFlashなどパロディやMADコンテンツが爆発的に流行りました。
しかしこれも2005年を過ぎた当たりから大人しくなってきました。
HTML5の登場
時代は大きく飛んで2014年、HTML5が勧告されました。
もともとHTMLは論文のためのものだったため、音声データ、映像データ、またリアクティブなデータのやりとりは苦手でした。
そのため先のFlashが代わりを務めていたのですが、セキュリティの問題やAppleがiOSでサポートしないなど向かい風が厳しいものとなっていました。
これを、昨今のウェブ事情に合わせて音声や映像などのメディアコンテンツをサポートしたのがHTML5です。
この時代でまた大きく転換期を迎え、動画を全画面に埋め込むなどメディアベースのウェブサイトが爆発的に流行り増えました。
そしてこれから・・・
そしてInternet ExplorerがJscriptを作るなど、JavaScript界隈に対してカオスをもたらしてくれたがために、悲惨なことになっていたJavaScriptもECMAScriptが誕生しやっとまともになってきました。(当然 Internet Explorer はECMA Scriptを未だにほとんど準拠していないし、今後一切しないでしょう)
昨今のウェブサイトはただ情報を発信するだけのものではなくなっています。チャットボットなども含めた、ユーザーとの対話型コンテンツが増えてきています。
ウェブサイト公開者が自分が満足するためのコンテンツを一方的にエンドユーザーに押しつける時代はとっくに終わっています。
今ウェブサイトを作るうえで気をつけることは、エンドユーザーが求める情報をいかにすばやく提供できるか。これにつきます。
エンドユーザーが求めている情報をしっかり調査・把握し、ウェブサイトのコンテンツを調整していくことや、インターフェースを改善していくことが非常に大切です。
アプリとウェブサイトの区別がなくなる
WebGL技術など、ネイティブアプリケーションでしか実現しえなかったことが、今やブラウザ上で可能になっています。
最近一気に人気をあげてきているブラウザ上で動くFPS、Krunker.io はそれの代表と言っても良いのではないでしょうか。
モバイルコンテンツでもPWA技術がどんどん普及してきていて、ネイティブアプリのように振る舞えるウェブサイトが多数存在します。
PWA技術を使用したゲームも出てきています。
ユーザーとコミュニケーションを取る場所、それがウェブサイト
これからは一方的に情報を提供するだけではなく、ユーザーとコミュニケーションを取ったり、何かを体験させたりすることがあるべきウェブサイトの姿になっていくのではないでしょうか。
API技術の発展により、ウェブサイトだけにとどまらずスマートデバイスとの連携も簡単になっている昨今では、あまりにも多数のシチュエーションを想定して開発しなければならないため、非常にコストがかかります。
しかし求められている水準があがってきてはいるものの、それを低コストで実現させるための技術も沢山でてきています。
これからのウェブがどのように進化していくのか、非常に楽しみです。