綺麗なコードを書くべきことの本当の理由
2021年1月25日
皆さんこんにちは、末ちゃんです。
今年もよろしくお願いいたします。
初日ではないですが、-13℃の山中湖で富士山を撮ってきました。
強引に現像していますが、実際大して焼けませんでした(笑)
綺麗なコードを書くべきことの本当の理由とは
さて今回は「綺麗なコードを書くべきことの本当の理由」というテーマで、特にフロントエンドのビギナーの方に向けて書こうと思います。
綺麗なコードとは?
綺麗なコードとは、つまり仕様書に基づいた正しい使用法で書かれ、ことフロントエンドにおいてはアクセシビリティに配慮されたコードのことです。
よく、コーディングの綺麗さは「ビジネス上の成果とは関係無い」と言われたりしますが、そんなことはありません。
綺麗にコーディングを行いバグを減らすことを心がけることで、サイトの信頼性を向上させたり、セマンティックなHTMLを書くことでオーガニック検索でより有利な状況を作り出せるでしょう。
なによりすべてのユーザーにアクセシブルなコンテンツを提供することが何より重要です。
なぜそんな大事なことが軽視されるのか
「工数がかかりコンテンツが提供されないくらいなら、いい加減でもコンテンツが提供されていた方が良い。」と判断されるからです。
当然ビジネスにおいてはその通りでしょうが、エンドユーザーからしたらナンセンスです。
このことを証明した大事件が国内でもありました。
2018年 国税庁 リニューアル
2018年に国税庁ウェブサイトがリニューアルされましたが、このとき告知無しに既存のURLから新URLへのリダイレクトが書かれていないことにより、大変問題になりました。
このことは多数のメディアでも取り上げられ、業界に限らず大きな話題となったことと思います。
2019年 世田谷区 リニューアル
2019年に世田谷区の公式サイトもリニューアルをしましたが、このとき事前告知はあったもののリダイレクトは書かれませんでした。
これらのことによりどのような問題が起きるかというと、
- ユーザーのブックマークなどの直リンクが意味をなさなくなる
- オーガニック検索で検索結果にあがっても、404が表示される
いずれも公開と今後の運用を優先し、リダイレクトを書くことを断念したものと思われます。
もちろんそれ以外にも現場での理由は多々あったことでしょう。同じような現場で働く身として、現場で戦った方々に敬意を表します。
しかし、公開することを優先して、やるべきことをやらなかったことによる影響は大きいものとなりました。
これらの事件は、「ユーザーにとってアクセシブルではないコンテンツ提供」だったと言えます。
どうするべきか
さて、では我々制作者は何をすれば良いのでしょうか?それは言葉にすると簡単なことです。
「やるべき当たり前のことをやる。」です。
ですので、個人的に思う当たり前のことをリストにあげてみます。
- セマンティックなコーディングを徹底し、仕様書に違反したコーディングを行わない
- SEOのためのコーディングは行わない、アクセシビリティのためのコーディングを行う(SEOのためのコーディングは今やほぼ無意味)
- サイト・ページを作成するにあたりターゲットユーザーを明確にし、ターゲットユーザーを主とした対応をする。(すべてに手をつけようとしない)
- リニューアル時は新規参入に対する施策より、既存ユーザーへの対応を重要視する
これらのやるべきことを実際にマインドマップに以前起こしてみたのですが、大量のノードができてしまいました。
我々がサイトを作るのは、なによりエンドユーザーにコンテンツを提供するためです。
エンドユーザーに満足いただけるサイトを作れるよう、日々精進していきたいと思います。